シノプス(4428)2021年12月期 決算短信〔日本基準〕(非連結)
たいへん意義があり時流に乗っている事業だと思うが、金持ちテック企業の参入で市場を一気に奪われるリスクがあると思う。金額の単位は百万円。
今期業績予想
売上高 1,500(+24.8%)営業利益 200(+40.5%)
経常利益 200(+28.3%)
純利益 128(+26.5%)
EPS 20.75円(+25.9%)
売上高は最高値更新だが、営業利益以下は19年12月期の数値を下回る。
今期の予想営業利益率は13.3%、19年12月期は27.9%。
売上原価率と販管費率が上昇しているが、20年上半期から事業をパッケージ販売主体からクラウド主体に切り替えたことによる変化が原因だと考える。
利益率の低下をネガティブに捉えるべきかはわからないが、利益率以外の状況を見るにいい状況なのだと思う。
前期業績
売上高と利益が3Q4Qに偏る傾向はクラウド中心に転換した前期でも変わりないが、今後は四半期利益の偏りが減少していくと思う。しかし顧客企業の予算執行の都合でパッケージ売上高が下半期に集中することに変わりない。クラウドとパッケージの売上比率が完全にクラウド主体にならないと業績の偏りはなくならないか。
会社が発表しているシェア率はしっかり増加している。
18年12月期から11.7%→14.0%→15.1%→17.4%(21年12月期)と順調そう。
前期売上高の増加要因はそれぞれ、
パッケージ:大型案件
導入支援:クラウド等の実証実験が2.2倍
サポート:既存ユーザの店舗展開が順調
クラウド:新規受注の増加、実証実験から店舗展開への移行
となっている。
前期は新規受注と店舗展開がうまくいっている。今後はパッケージの大型案件剥落分が補えるくらいの成長を期待している。
売上原価の通信費が2倍以上に上がっているのはサーバ代だろうか。
前期の契約件数1件あたりのサポート・クラウド売上高は97千円→84千円に低下している。
機能を絞ったクラウド有償アカウントの割合が増加していることの影響だろうか。
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